Residence 関町北3丁目

条件内で究めることを楽しみながら実現したマンション

条件の弱点を逆手にデザイン、快適性というメリットにシフト。
自分が住みたいと思える細やかな空間設計を採りいれ、
施主、建築家が一体となって徹底的に追求したこだわりの賃貸マンションが誕生です。

造りたくない物はやらない潔さ

―フルキスペースデザインに決めたきっかけは?

Kさま(以下K):賃貸併用住宅を建てるにあたり、「RC(鉄筋コンクリート造)住宅」「ローコスト」などのキーワードで検索したところ、九州の設計事務所に行きつきました。建てる場所は東京なので、九州の会社だから無理だろうと思いつつも問い合わせたところ、そこからフルキスペースデザイン(FSD)を紹介されたのが出会ったきっかけです。 僕がかなりの建築オタクで(笑)、間取りだけでなく、限られた敷地条件の中で建て方にも細かいこだわりがあるのですが、一緒になってそのこだわりに向き合ってくれたので、ここなら大丈夫だと思いました。

フルキスペースデザイン(以下FSD):地鎮祭どまりで結局、実現できませんでしたが、約2年の構想でしたね。

K:そう、2年間。ああだ、こうだと、多くの時間をかけて出し切った感があるくらいにやりましたね(笑)。

FSD:それから1年半くらい間があいて、会社の建物のリフォーム依頼を受けて再会し、次は賃貸マンションを手掛けるという話しをいただきました。

無駄のない洗練されたデザイン

天井高を確保し、ゆとりを感じる空間に

こだわりのRCでシャープな外観

同家賃なら付加価値のある設計を

―大事にしたところはどこですか?

K:構造は絶対RCで建てるということ。そして、レントロールと、場所がら学生が多いことを考えて、あえて1Kをメインにしました。
ただ、借り手が「同じ家賃ならこっちのほうがいい」と選びたくなる価値の高い内容にしようと、通常の1Kにないタイプにすることにこだわりました。
僕が理想とするレントロールを満たすのには4階層構想だったのですが、この敷地は近隣商業地域と第一種低層住居専用地域が重なり、3階層にしかできない難しさがありました。その中で、1階を少しほりさげる設計にして4階層を実現し、水回り以外の天井高を2.4m確保するデザインを可能にしました。
苦労や、一見、弱点と思えるところをうまくデザインや快適性というメリットにシフトさせるのがデザイナーズマンションの醍醐味だと思います。

―他にこだわった部分は?

K:限られた空間なので開放感を大事にしています。室内から空が続くような視界にするため天井に直接サッシをつけたいとリクエストしたら、FSDさんが逆梁(梁を天井側でなく床側にする)の案で応えてくれました。
住み手は天井からだと多少不都合があるかもしれませんが、開放感という心地よさの方がメリットだと。また、3枚扉の引き戸にしたのもその理由からです。室外では、RCの厚みを利用して小さいながらもバルコニーをつけています。
こだわっただけあり、実際、募集したらあっという間に入居者が決まりましたね。

配管の段差も全体構成のデザインに

地下より浅い設計で4階層を実現

マニアック同志の呼応で究める喜び

―FSDにしてよかったと思えるところは?

K:FSDさんももちろん素晴らしいデザインを出せると思いますが、僕が欲しいものは僕が考えているデザインなので、新しいことはある意味要求していないんですね。むしろ、こういうことをやるためにはどういう方法論があるだろうと投げかけると徹底的に応えてくれるというプロフェッショナルな姿勢が、一緒にやっていて楽しかったんです。

FSD:Kさんは、建物に対して考えている発想が一般的なお客さまとは全然違いますからね(笑)。建築の法律にも詳しくなっていって、限られた条件の中で目いっぱいやれることをどこまで考えるかみたいな感じです。

K:地形、建築基準法、予算の3条件の中で造る最大限がこうなったという結果論が、特に用途地域が確立している日本でのデザインの在り方だと思うんです。
だからこそ、条件を最大限利用して美しいものを造る努力をした方が良いと思うので、そういう発想をFSDさんにぶつけるんですね。限界に挑戦すると難題しか出てこないのですが、実は、知恵を絞れば絶対にどこかでクリアできるものなので、このマニアック的な感覚が、FSDさんとも通じ合ったんだと思います。

FSD:私たちも違和感なかったです(笑)。基本的に、お客様の熱い気持ちには絶対応えるのが信条ですし。

K:普通のお客さんとしての出会いから始まりましたが、一緒に学び、検証しながら造るという気持ちでやっているので、今はビジネスパートナー的な感覚ですね。FSDさんは、徹底的にやることを一緒に楽しめる人達なので、計画中のいくつかの物件もお願いしているところです。

―最後に一言お願いします。

K:自分の思いと設計士の思いが通じ合うかどうかは重要ですが、基本的には「難題にぶつかってもお互いに逃げ出さないこと」「ここは大切、ここは捨てて良し、と割切るラインをお互いに決めておくこと」「最終的に完成したものを、誰が見ても『おっ!』と思えるものになっていること」。この3点さえしっかり抑えれば納得いくものができると思います。

Residence関町北3丁目
東京都練馬区
*構造:RC造
*建築面積:166.46㎡(50.36坪)
*延床面積:662.32㎡(200.35坪)
*住戸数:20戸
*間取り:16.62㎡~45.09㎡ 1K〜1LDK
*竣工年月:2014年3月

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