ソメイテラス (豊島区)

施主宅と賃貸の趣を合わせ、上質さを大切にした賃貸併用二世帯住宅

10年越しで賃貸併用二世帯住宅を建築したAさま。
早い段階でデザイン、資金面の家づくりイメージを明確にできたことが決め手になりました。
FSDとの信頼関係が上質な住まいづくりに向けたコミュニケーションをスムーズにしたそうです。

初回からイメージがブレないパース提案と資金面情報のフォローが信頼に

―フルキスペースデザインと出会うまでの経緯を教えてください

Aさま(以下A):母と私たち家族は別のエリアにそれぞれ住んでいたのですが、母が持っていた土地があり、いずれそこに二世帯で賃貸併用住宅を建てようという思いがありました。
ハウスメーカーを中心にたくさん建築会社を見ていたのですが、知人から「フルキスペースデザイン(以下FSD)という建築事務所があるよ」と紹介されたのがきっかけです。

―FSDに決めた理由は?

A:「パースと図面と予算」です。同時期に同じ条件でハウスメーカー、設計事務所数社にも相談して、パースと図面をいただきましたが、FSDから出てきたものがベストでした。
私も仕事がら、ステージのパースや図面をよく扱うのですが、住宅と同様、完成した商品を見せる前にお客様と大きな金額を契約しなければならないので、出来上がりをイメージしてもらうのは、バーチャルな絵でお見せするのが重要な手段の一つだと知っています。
設計担当の渡辺さんは、私たちとの最初のヒアリング時点からこの建物のデザインを緻密(ちみつ)に描かれていたのだなあと、改めてパースと出来上がりを見比べて思います。渡辺さんのセンスが信頼できる大きなポイントでしたね。

―「予算」というのはどういう意味ですか?

A:家づくりの相談をすると、よく「予算は?」と聞かれますが、こちらは、この物件に対して融資がいくらつくとか頭金がいくら必要とか予算のとらえ方がわかりません。
FSDさんは私たちが最初から理解できるように「この土地であれば融資がこのくらい、家賃収入や返済がこれくらい」と、銀行にかかわる試算もまとめて提案してくれました。明確で流れがスムーズになり、安心につながりましたね。

キッチンから中庭まで一体感のある空間

間仕切りで自在の可変空間

中庭側(左)のすりガラス窓が明るさとプライバシーを保つ(親世帯)

特注サイズの木製ドアは家の顔に

同じ屋根の下の安心感とプライバシー空間

―二世帯住宅で建てられていますが、まずお母さまのお住まいからうかがいます。リクエストはありましたか?

Aお母さま(以下A母):全体像は息子に一任していました。私の住まい部分は南向きを希望して、設備は息子世帯と同質のもの、それからエレベーターと大きい鏡をつけてもらうことをお願いしました。鏡があると広く感じるし、寂しくないんですよ(笑)。

―室内が明るいですね。

A:はい。開放感があってとても気持ちがいいの。中庭に面した大きな窓はプライベートに配慮してすりガラスにしていますが、結構明るい光が入るんです。

渡辺(以下FSD):明かり取り窓をつける話もありましたが必要なかったですね。

A母:この窓が見えるように座るのが私のお気に入りの場所になっています。中庭を挟んだ息子世帯の音も全然聞こえないくらい静かですが、ときどき小さい孫がふざけてこの窓に顔をつけて「おばあちゃん」って。かわいいでしょ。
でもね、中庭から来られるのは孫だけ。距離が近い分、けじめをつけるために、息子夫婦は必ず玄関から来訪することとルールを決めています。(笑)。

―それは、家族と言えどもお互いの世帯を尊重するすてきなルールですね。

互いの感覚への理解がいい結果に

―息子さま世帯はどこにこだわりましたか?

A:私は方位学にこだわっていたので、配置や進行予定では渡辺さんに苦労をかけましたね。その中で、まず敷地に対して最大限に建てたいという思いがあったのと、中庭を設けることを相談しました。
3階部分に二世帯で住むにあたり、どうプライベートを保つかという課題にも中庭は効果的でしたね。

FSD:その中庭とダイニングテーブル、キッチンのセンターラインを揃えてつなげたいというAさまの強い希望がありました。

A:ある展示場を見て、台所からパティオにテーブルがドンと出ている空間がとてもよくて、うちもリビングからフラットに中庭に出られるように依頼しました。雨が降り込むから出入り口は段差をつけるのが普通なんですが(笑)。

FSD:Aさまは一つの大空間としてとらえていて、だからフラットにするという意図を理解できましたし、なるほどと思いました。

A:こだわりを伝えたい時は渡辺さんを連れまわしましたね。私が森鴎外美術館の外観が好きで、一緒に見に行ったんですが、渡辺さんがそのタイルを調べてくれました。
同じタイルは高額なので、その空気感をとらえたタイル選びと施工の仕方を同じにしてくれたんです。

FSD:目地を一緒に塗り込んだ後に洗うんですよ。

A:雨が降った時にタイルがぬれた表情がとてもいいんです。

FSD:Aさまは方針を決めたら貫かれるので、外まわりが早く決まったのは家づくりとしてやりやすかったですね。

A:私もこだわりますが、渡辺さんもこだわりがありましたね。例えば、マンションエントランスは賃貸入居者も一緒に利用するのですが、私のイメージだと暗証番号のある自動ドアが普通。でも渡辺さんは扉二つだと狭くなるし、木製の大きな扉一枚で、しかも手動でよいと。実際、趣のあるエントランスになり、渡辺さんの言う通りにして大正解でした。
同じ扉を私と母の玄関にも使っています。


白枠がスタイリッシュなアクセントに

張り出しのない洗練された外観

高めの家賃でも広さを重視した賃貸スペース

―賃貸の構成について教えてください。

A:賃貸は1K、1LDKの7戸です。

―賃貸部分でのこだわられたところは?

A:家賃は近隣より高めでも、広めの40㎡の空間中心で、区切ることもできる可変性のある空間にしました。賃貸の多いエリアなので、22㎡くらいの部屋を数つくったり、安いほうが入ると地元不動産屋さんからは言われましたが、結果的には1か月で全戸埋まりましたので成功だと思います。

FSD:内装含めて任せていただきましたので、扉は天井までの高さ、引き戸は半透明と空間をより広く感じるようにしました。

A:FSDさんは発想がオシャレでかっこよく仕上げてくれています。それから屋外に張り出すベランダをやめて、建物内にバルコニーが取り込まれるようにしました。

FSD:オーナーの住宅も併用なので、雰囲気を合わせて、モダンで上質な空気感を意識しました。

A:先ほど話した一枚扉の共有玄関も戸建ての豪邸風に感じられます。

A母:FSDさんから届いた年賀状の建物写真がすてきだなあと思って、よく見たら自分の家だったんですよ(笑)。

A:通る人たちが立ち止まってよくうちをみてますね。

―最後にメッセージをお願いします。

A:設計施工会社に関しては、いろいろ見て比較して最終的に選んだらよいと思います。
進めていく中で、想像がつかないのでよくわからなくて自分がピリピリしてしまうこともありますが、信頼することが大切だとふと気づいて、任せるとうまくいくものですね。

A母:渡辺さんはすんなりお話しできる人でしたから安心でした。人の気持ちをとれるのがうまいんじゃないのかしら(笑)。現場監督の関さんもやわらかい方で周辺の人たちと上手に接してくださったのもありがたかったです。

ソメイテラス
東京都豊島区
*構造:RC造3階建て
*建築面積:169.41㎡
*延床面積:474.56㎡
*世帯数:9世帯(内7世帯が賃貸)
*間取り:1LDK:33.40㎡~41.67㎡ 1K:21.27㎡~26.29㎡
*竣工年月:2016年11月

Residence+の実績

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