■高低差のある敷地の基礎設計
2026.04.10
ウナギの寝床のような細長い敷地に、地下1階(道路レベル)+地上2階の建物を計画しています。構造は、鉄筋コンクリートの壁式構造と木造を組み合わせた混構造です。
今回の計画で特徴的なのは、敷地に高低差があることです。それに伴い、基礎の設置面にも段差が生じます。
鉄筋コンクリート造部分については、支持層を関東ローム層とする想定です。
一方で木造部分は、本来であれば浅い基礎でも成立しやすく、必要とされる地耐力もそれほど大きくないのですが、ひとつの建物として構造的な整合性を考えると、異なる支持層に基礎を設けることは避ける必要があります。そのため、木造部分についてもローム層で支持させる方向で検討を進めています。
しかし、すべての基礎をローム層まで到達させるとなると、掘削量やコンクリート量が増え、工事費への影響が大きくなるので現在は、鋼管杭の採用も有力な選択肢として検討しています。
また、敷地は左から右にかけて高低差があり、周辺の地形状況からも、ローム層が一方向に傾斜している可能性が考えられます。
これから追加の簡易地盤調査を行い、ローム層の正確な位置を把握したうえで、最適な基礎形状を決定していく予定です。
敷地条件とコスト、構造的合理性のバランスを取りながら、丁寧に検討を重ねていきます。

