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お客様の声

NSK AP

2014

建築場所:東京都練馬区
敷地面積:282.04㎡(85.32坪)
建築面積:166.46㎡(50.36坪) 延床面積:662.32㎡(200.35坪)
構造・規模:RC造4階建て
世帯数:20世帯
間取り:16.62㎡~45.09㎡ 1K〜1LDK
竣工年月:2014年3月

条件を楽しみながら究めた、こだわりのRC賃貸マンション

敷地条件の制約を逆手に取り、デザイン性と快適性を兼ね備えた空間へ。
「自分が住みたい」と思える細やかな設計を盛り込み、
施主と建築家が一体となって徹底的に追求した賃貸マンションが完成しました。

造りたくないものはやらない潔さ

―フルキスペースデザイン(以下FSD)に決めたきっかけは?
Kさま(以下K):賃貸併用住宅を検討していた際、「RC住宅」「ローコスト」といったキーワードで検索したところ、九州の設計事務所に行きつきました。建築地は東京だったので無理だろうと思いつつも問い合わせたところ、そこからFSDを紹介していただいたのが最初の出会いです。
私は建築オタクなところがあり(笑)、間取りはもちろん、限られた敷地条件の中での建て方にまで強いこだわりがあるのですが、FSDさんはそのこだわりに真剣に向き合ってくれました。ここなら任せられると感じましたね。
FSD:結果的に最初の計画は地鎮祭までで実現しませんでしたが、約2年にわたり構想を練りました。
K:そう、2年間。ああでもない、こうでもないと、とことん突き詰めました(笑)。
FSD:その後1年半ほど経ってから、会社建物のリフォーム依頼で再会し、次は賃貸マンションを手がけることになりました。

無駄のない洗練されたデザイン

―建築で大切にした点は?
K:構造は絶対にRCにすること。そして、レントロールや立地の学生需要を考えて1Kをメインとしました。ただし「同じ家賃ならこちらを選びたい」と思える付加価値を持たせたくて、一般的な1Kとは違う間取りにこだわりました。
理想は4層構成でしたが、敷地が近隣商業地域と第一種低層住居専用地域にまたがっており、3層までしか建てられない制約がありました。そこで1階を掘り下げる設計により4層を実現し、水回り以外は天井高2.4mを確保。制約を逆手に取り、デザインや快適性に転換することこそ、デザイナーズマンションの醍醐味だと思います。

―他にこだわった部分は?
K:限られた空間だからこそ開放感を大事にしました。室内から空が続くような視界を実現するため、天井までサッシをつけたいと依頼したところ、FSDさんが逆梁構造で応えてくれました。多少不便でも開放感の方が大きなメリットだと考えています。3枚扉の引き戸を採用したのも同じ理由です。
外観ではRCの厚みを活かし、小さいながらもバルコニーを設けました。結果として募集開始から短期間で満室になり、こだわりが入居者にも評価されたと実感しました。

マニアックなこだわりを共有する喜び

―FSDに依頼して良かった点は?
K:FSDさんには「新しい提案をしてほしい」というより、私のアイデアを実現するためにどうすればいいかを徹底的に考えていただきました。そのプロフェッショナルな姿勢に、とても楽しさを感じましたね。
FSD:Kさんは建築法規や条件に精通されていて、一般のお客様とは発想が全然違います(笑)。限られた条件でどこまで挑戦できるかを常に考えておられました。
K:地形、建築基準法、予算という3条件の中で最大限を引き出した結果が、この建物です。用途地域など制約が厳しい日本では、条件を最大限利用して美しいものをつくる努力が重要だと思います。難題を突きつけても必ず突破口がある――そうした発想がFSDさんとも共鳴したのだと思います。
FSD:私たちも全く違和感なく、一緒に楽しませていただきました。お客様の熱意には必ず応えるのが信条ですから。
K:最初は普通の施主と設計士の関係でしたが、今ではビジネスパートナー的な感覚です。FSDさんは「徹底的にやる」ことを一緒に楽しめる方々なので、今後の計画中の物件もお願いしています。

―最後に一言お願いします
K:設計士と施主の思いが通じ合うかどうかはとても大切です。そのうえで大事にしているのは、
1.難題があってもお互いに逃げ出さないこと
2.「ここは大切」「ここは割り切って良い」と線引きをすること
3.完成した建物を誰が見ても「おっ!」と思えるものにすること
この3点をしっかり押さえれば、納得のいく建物ができると思います。